サポーターや健康器具の正しい使用方法

足の痛みが気になる時のサポーターや健康器具の正しい使用方法

外反母趾や足の痛み、むくみは適切な運動とマッサージで解決できることもあります。同時に、サポーターや器具を上手く取り入れることも大切です。今回は、足の悩みを解決するための正しい方法を見ていきましょう。

外反母趾の症状と治し方

#外反母趾の症状はどんなもの?
見た目の変化として、足の親指が小指側に向かって曲がってしまう症状が出ます。足指が変形することで痛みが生じる他、親指の付け根が発赤したり腫れてしまうケースもなくはありません。血液の流れを邪魔するために影響は足だけにとどまらず、肩こりや頭痛を引き起こす場合もしばしば。このような症状がみられた場合はもちろん、まだ若干変形が見られる程度でも、早めの対策が大切です。

#外反母趾を自分で治す運動療法
外反母趾は手術も行われますが、そこまで重症でなければセルフケアする方法もあります。セルフケアの方法としては、Hohmann体操と呼ばれる運動療法が用いられることが多いです。やり方は簡単で、まず、足の指を使ってじゃんけんのグーとパーを作ります。しっかりと足の指を握りしめるようにグーを作って、数秒間停止。次に、思いっきり足指を広げてパーの形を作り、数秒間キープします。これを交互に数セット繰り返してください。他には、2本の親指にゴムバンドを装着し、つま先を外側に広げるようにしてゴムを引っ張る体操も有名です。いずれも中等症までケアできるので、無理のない範囲で試してみましょう。

#サポートや器具も正しく使うと効果的
現在は外反母趾用のサポーターや、ケアグッズが市販されているので、上手に取り入れていくのがおすすめです。サポーターは布製のものが多く、若干ですが足の形を整える効果があります。特に長時間着用する時は蒸れると良くないので、通気性の良い素材を選ぶと良いでしょう。痛みがある時には、パッドタイプを使うと軽減できます。パッドは患部を保護するような形状になっているアイテムで、痛みがある部位に合わせて選びましょう。また、靴のインナーソールを専用のものに交換するのも、おすすめです。

矯正器具を用いる場合は、夜用や靴を履いていても使えるタイプなど、様々なものがあります。注意点は各器具の使い方を理解して、正しく装着することです。特に靴の中に装着するものは、キツイと症状を悪化させるおそれがあるので気を付けましょう。装着時間も無理のない範囲が望ましいです。

むくみの対策方法

#むくみはなぜ起こるの?
運動不足やストレス、体調不良などがむくみを引き起こす主な理由です。まず、運動をしないと足の筋肉が衰えていきますが、これが良くありません。足の筋肉は下半身の血液を、重力に逆らうようにして心臓に戻す役目があります。その機能が低下すると血行が悪くなり、水分がたまりやすくなるわけです。ストレスは別の理由で、むくみを生じさせます。人体はストレスを受けるとコルチゾールと呼ばれる物質を分泌しますが、これが細胞間に水をためる原因になる可能性が指摘されてきました。なお、体調不調も危険因子で、暴飲暴食や寝不足が続くとむくみが発生しやすくなります。

#マッサージと運動で解消しよう
むくみの解消には、軽いマッサージや運動が効果的です。日常的に行えるものが多いので、気軽にトライしてみましょう。まず、マッサージは椅子に座って足を組み、つま先を手で持って足首を回すものがあります。しばらく回したら、逆回転も行いましょう。他には、ふくらはぎを足首から太もも方向へ、さするようにマッサージするのも効果を期待可能。また、運動はウォーキングがおすすめですが、正しい歩き方で行うことが大切です。自分にあった靴を選んで、効果的なウォーキングを行いましょう。特に在宅勤務や事務職だと運動不足になりやすいので、積極的に運動を取り入れてみて下さい。

#むくみ用サポーターを取り入れる
着圧ソックスが手軽に購入できるので、試してみましょう。製品ごとに足にかかる圧力が異なるので、適切な強さのアイテムを選ぶことが大切です。

足が痛い時の原因とケア

#坐骨神経痛が辛い時には
坐骨神経痛の場合はお尻から太ももの裏、ふくらはぎなどに痛みが生じることがあります。腰椎にトラブルがあって、坐骨神経を圧迫・刺激するのが、痛みを生じさせる原因です。この病気の場合は、ウォーキングで筋肉を鍛えると良いとされます。ここで気を付けたいのが、ウォーキングの際は正しい姿勢で行うことです。腰が曲がったままだと関節に負担がかかり、痛みが強くなる可能性があります。ウォーキングに適した靴を用意して、正しく行いましょう。

#膝軟骨がすり減って痛い
中高年になってくると、膝が痛くて正座ができなくなったり、足の形が変わってくる方も珍しくはありません。その原因の一つとして考えられるのが、膝軟骨のすり減りです。加齢とともに軟骨がすり減って、膝関節に炎症や変形が生じるのが痛みの原因となります。このままですと普通の靴では歩行するだけで辛いので、セルフケアを考えていきましょう。対策としては、変形性膝関節症の対策が施された靴を探してみるのがおすすめです。膝痛用として販売されているアイテムがあります。インナーソールも専用設計のものがあるので、取り入れてみましょう。

膝痛の時は軽くて柔らかい靴よりも、靴底がしっかりとしていて足裏が安定するようなタイプの方が、効果的なことがあります。しっかりとした作りの靴は重量が気になるかも知れませんが、うまく設計されているアイテムですと歩きやすく、逆に軽く感じやすいです。

足は全身の健康に関係がある

足が悪くなると運動不足になりがちで、結果として全身に健康不安が生じかねません。痛みや変形があれば医師に相談しつつ、ケアアイテムや適切な靴を活用して、軽症のうちから対策していくのがおすすめです。

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