外反母趾の原因と解決策

放置厳禁!外反母趾の原因と解決策

足にはむくみやこりなど様々な悩みが集中していますが、中でも痛みを伴う症状があり、今我慢できるからと放置してはいけないのが外反母趾です。今回はそんな外反母趾の原因や、その解決策について解説していきます。

 

外反母趾ってどんな状態?何が原因でなる?

#外反母趾とは
外反母趾とは、足の親指の付け根が外側に膨らむ形で変形してしまう病気です。骨がズレていく病気であるため非常に痛みを伴いやすく、そのまま変形が続くといずれ親指の付け根から脱臼するケースもあります。幼い頃から外反母趾の傾向があると、それが異常であることに気づかないことも珍しくなく、症状が深刻化してから来院する人も少なくないようです。個人差はありますが、足の親指が20度以上曲がって菱形に近くなっていると外反母趾と言われていますので、親指が中指に向かって斜めになっている時は念のため診察を受けたほうが良いかもしれません。早期発見であれば簡単な矯正で治る事も多いでしょう。

#外反母趾になる原因
外反母趾はシンプルに、長時間親指の付け根へと圧力が掛かることによって徐々に変形してしまうのが原因です。主に靴のサイズが窮屈で、先端が細くなっていると親指がギュッと絞られるように圧迫されるので親指が中指に向かって傾いてしまいます。ハイヒールなどではかかとに分散する体重が全てつま先に掛かることになり、さらに親指付け根への圧力が高くなるので、より外反母趾を招きやすいと言えるでしょう。立っている時に親指側に体重を乗せるクセがある場合は注意が必要かもしれません。また足の親指が他の指よりも若干長くなっている人なども、ぴったり過ぎる靴だと他の指はゆったり余裕があっても一本だけ突出した親指が圧迫されてしまいます。「親指だけ長い」「ハイヒールをよく履く」「長時間立ちっぱなしになる仕事をしている」などに該当する場合、外反母趾になる可能性がやや高いと言えます。

外反母趾によって引き起こされる問題

#足が変形することによる悪循環
外反母趾になると骨がズレることによって痛みが生じますし、脱臼にまで発展すると非常に強い痛みを受けることになるでしょう。また外反母趾は足の親指側が外側に向かって突出する形で変形します。この変形が大きくなると今までの靴が入らなくなり、変形した足でも履ける同じ靴を購入することになるでしょう。しかし外反母趾の足では変形した指の付け根と横幅がぴったりな靴というのは、つま先や踵側がブカブカになってしまう事も多いです。合わない靴だと足の負荷を分散させて立つのが難しくなり、更に足に負担のある歩き方などをして悪循環に陥ってしまうかもしれません。

#足以外にも影響が出てくる
外反母趾になると骨がズレて足のバランスが乱れて姿勢が崩れることになります。これがO脚を招いたり骨盤の歪みなどを起こす事につながるのです。また正しい姿勢というのは体の重要な器官や重要な血管が圧迫されず快適に機能するために必要なもので、姿勢が崩れるとこれが阻害されてしまいます。血流の流れが悪くなることで血液による栄養供給が滞り正常な代謝を維持できなくなります。老廃物の流れも滞るのでむくみが起きたり、疲れが抜けづらくなるでしょう。またそれらの症状に引きずられる形で自律神経も乱れ始めるので気持ちが落ち着かなくなったり、入眠障害などにも連鎖してしまうことがあり、体全体への影響が出てしまうのです。

外反母趾の影響はある日急に来るというわけではなく、今感じているだるさや辛さの原因である可能性が高いのです。足は心臓と並んで血液の循環を司っている重要な部分です。外反母趾の傾向があり、体調も優れないと感じているなら、できるだけ早く外反母趾矯正に着手した方がよいかもしれません。

外反母趾を矯正する方法

外反母趾の初期であれば自力での矯正も可能です。痛みが伴うような場合は診断を受けるべきですが、まだ痛みも殆どなく極端な外反母趾にはなっていない場合は、以下の方法を試して様子を見てみましょう。

#指のストレッチをする
足の筋肉をほぐして、変形したまま凝り固まらないようにするのは効果的です。例えば、両足の親指に少し大きめのゴムを掛け、踵を合わせて、足先を開くようにして10秒前後キープ。これを1セット20回前後繰り返すという方法や、足の指の付け根を、親指がズレないように手でグッと押さえ、反対の手で親指の指先を掴んで外側に広げるようにグッグッと30回ほどストレッチを行うという方法があります。どちらも親指を外側に向けて曲げる事を意識したストレッチです。

#重心をこまめに変えるクセを付ける
立ちっぱなしになる事が多い場合は、つい重心が親指の付け根によりがちです。もちろんその方が重心は安定しやすいのですが、ずっとそのままなのは問題です。例えば1~2分おきでいいので踵や足の外側に重心を逃して、足にかかる負担を適度に分散させる癖を付けてみましょう。

#外反母趾矯正器具を使う
足の親指が中指側に曲がらないようにするギプスのような矯正器具があるので、足のクセがどうしても直しづらい時はそれを使うのも良い方法です。

#足のサイズに合った靴を選ぶ
外反母趾は足先がギュッと圧迫される事が主な原因と言われています。靴はほぼ1日中履いている事も多く、この靴に足先を圧迫されるのは当然一番影響が強いと言えるのです。そのため靴を選ぶ時は足先の幅がある程度ゆったりしたものなどを選ぶと良いでしょう。もちろん、はき心地が悪いと歩く時や立つ時に重心がブレてよくありませんので、店員さんに相談した上でフィット感がよく、足先に余裕がある靴を紹介してもらうのがオススメです。お医者さんに相談するのと同じように、靴のことは専門家である店員さんに相談するのが最適と言えるでしょう。

#足に負担のかからないタイプの靴を履く
会社の規定などで決まっている場合は仕方ありませんが、ハイヒールは足への負担が大きいのでできればスニーカーなどの足全体に負荷を分散できる靴を選ぶようにしましょう。どうしても難しい場合はこちらも、親指への負荷が軽減するような機能(ヒールが低い・ストラップによる補強がある・比較的細すぎず重心が安定しやすいなど)のハイヒールがないか店員さんに相談するのが良いです。

健康は足元から!外反母趾を予防・矯正・治療して身軽な足元を取り戻そう

外反母趾は体全体への影響もある、なかなか侮れない病気の一つです。また足の見た目も変わるので人に見られるのが恥ずかしくなってしまう事もあります。早めの予防や矯正で治療して、快適な足元を取り戻しましょう。

コメントを残す