簡単なスニーカーのお手入れ方法

お気に入りのスニーカーを購入するのは、いくつになっても嬉しいもの。
そんなスニーカーをいつまでも綺麗に履き続けるには、きちんとしたお手入れが必要です。
また、汚れたスニーカーを履いているのは、相手にとっても良い印象を与えません。
今回は、自分でスニーカーをお手入れする方法や正しい保管方法をご紹介します。

■スニーカーが汚れる原因は?

スニーカーが汚れる1番の原因は、やはり泥汚れでしょう。

特に小さなお子さんに、「スニーカーを汚さずに履くように」というのは、あまりに無理な話です。

室内スポーツ用に使用しているスニーカーは、泥汚れこそ無いものの、汗が染み込み、黄ばみ汚れの原因になります。

黄ばみ汚れは、洗濯後のスニーカーにも現れることがあります。

その原因は、洗剤や石鹸に含まれるアルカリ性の成分。

洗濯後にスニーカーを室外に干すことで紫外線に晒され、残ったアルカリ性の成分と反応し、黄ばみが発生します。

汚れを落とすつもりが、手間をかけて汚してしまっていては本末転倒です。

そうならないためにも、正しい方法でスニーカーをお手入れしましょう。

また、スニーカーを汚れにくい状態にすることも大切です。

 シューズのお手入れ

■スニーカーを汚れにくくする方法

履き始める前に、スニーカーを汚れにくい状態にしておけば、洗濯やお手入れの回数を減らし、劣化を抑えることもできます。

・防水スプレー

新品やお手入れした状態のスニーカーに、表面が軽く湿る程度にスプレーを吹きかけます。

その際に、少し離れた距離から全体にムラなく吹きかけることがポイントです。

最近は、防汚効果や防塵効果の高い商品があります。

ご自身のスニーカーの素材に合わせた防水スプレーを選びましょう。

また、雨の日は靴だけでなく、ズボンの裾にもスプレーしておくことで、汚れた裾からスニーカーに汚れを移すことを防いでくれます。

・ロウ

布素材の白いスニーカーには、白いロウソクを全体に塗ってコーティングすることにより、

撥水効果を得ることができます。

ロウを塗る方法は、スウェードや革などの素材が傷ついてしまうため、おすすめできません。

素材に合わせてコーティング剤を使い分けるとよいでしょう。

・ベビーパウダー

パフでスニーカー全体を軽く叩いて、その後に余分な粉を落とします。

そうすることによってベビーパウダーがスニーカーの生地に馴染み、防水スプレーと同じような効果を発揮します。

手軽にできるので、玄関先に常備しておくのも良いでしょう。

 スニーカーのお手入れ

■自分で簡単にできるスニーカーのお手入れ方法

「スニーカー」と一口にいっても、使われている生地や汚れ方はさまざまです。

今回は一般的なお手入れ方法から、生地や素材に合わせたお手入れの方法までいくつか紹介します。

ちょっとしたお手入れグッズを揃えるだけで、自宅でも簡単にできるので、ぜひ試してみてください。

まずはブラシで埃や泥を丁寧に落とし、泡タイプのスニーカークリーナーを全体に吹きかけます。

そのまま1030秒程置き、泡が汚れを浮き上がらせてきたら、柔らかく綺麗な布で泡と一緒に汚れを拭き取ります。

表面はこれで綺麗になりますが、生地によってはシワの間などの汚れが落ちにくいことがあります。

その際には、泡を拭き落とす前に、古い歯ブラシなどで汚れが残っている部分を擦って落としてから拭き取ります。

最後に、乾いた綺麗な布で拭き上げて完成です。

また、雨などでスニーカーが濡れてしまった場合には、はじめに乾いた布で軽く水分を吸い取ります。

その後、型崩れを防ぐため、スニーカーの中に白い布や紙を入れて、風通しの良い日陰に干してください。

 

次にスニーカーに使用されている生地別にお手入れ方法を紹介します。

・スウェード、ヌバック

硬めの毛ブラシやナイロンブラシで、起毛するように付着した汚れをかき出し、その後スウェード用クリーナーで風合いを整えます。

最後に、防水スプレーをかけておくことをオススメします。

・合成繊維+天然皮革、人工皮革+天然皮革

表側にはシュークリーナーを少量柔らかい布に取り、甲革全体に薄く擦り付けるようにして汚れを落とします。

汚れが著しい場合には、はじめに毛ブラシやナイロンブラシで、付着した汚れを軽く取り除いてから行ってください。

また、シュークリーナーは基本的にはクリアを、黒のスニーカーにはブラックをムラなく塗ってツヤを出しましょう。

・人工皮革、人工皮革+合成繊維

甲革の汚れを取るためには、靴クリームなどを使わずに、水で濡らした布を使用します。

汚れが著しい場合は、シューズ専用のシャンプーを使用して水洗いします。

また、市販の洗剤を使用する場合は、黄ばみやシミ、色落ちの原因になるので、必ず中性洗剤を選びましょう。

 靴のお手入れ

■スニーカーの水洗いについて

キャンバス地のスニーカーなど、生地によっては水洗い可能なものがあります。

今回は石鹸での洗い方を紹介します。

まず靴紐やインソールは、あらかじめ分けて洗うようにします。

靴全体の泥汚れが激しい場合には、先に洗い流し、粉石鹸を溶かした2040度のぬるま湯にスニーカーを浸し、揉み洗いします。

汚れが激しく、落ちにくい場合には、固形石鹸を直接塗りつける、またはブラシに石鹸を付けてブラッシングします。

この時、強く擦りすぎるとゴムなどの素材を痛めやすいので注意が必要です。

その後、流水で石鹸が落ちるまで十分にすすぎ、乾いたタオルで水分を吸い取るように拭き取り、風通しの良い場所で日陰干しします。

十分に乾いたら、靴紐とインソールを着けて完成です。

 

■スニーカーの正しい保管方法

せっかく綺麗にお手入れしても、玄関や縁側に脱ぎっぱなしにしておいたら台無しになってしまいます。

スニーカーは、温度や湿度が高いところに保管すると「加水分解」を起こしてしまうことも。

加水分解とは、化学物質と水が反応して分解を起こしてしまうことです。

スニーカーのソール部分には、ポリウレタン素材が使われていることが多く、それが空気中の水分と化学反応を起こしてしまい、結果ボロボロになってしまいます。

たとえ新品のスニーカーでも同じです。

そうならないためにも、適正な温度、湿度管理が大切になります。

「靴は下駄箱にしまう」というのが一般的ですが、湿度が高く、風通しの悪い場所に下駄箱がある場合は注意してください。

また、靴を車内に置いておくことも避けましょう。

特に夏場の車内やトランクは高温になるので、短期間でスニーカーのソールが剥がれ、変形してしまいます。

これらの注意点を踏まえた上で、適切な保管方法を紹介します。

スニーカーにとって水分は大敵ですが、極度の乾燥状態も生地を傷める原因になりかねません。

そこでスニーカー内に、「木製のシューキーパー」を入れます。

プラスティック製のものより、木製のものの方が水分を適正に保つことができるのでオススメです。

下駄箱にしまう際には、一緒に乾燥剤を入れることでカビの防止になります。

また、長期間保管する場合は、プラスティックバッグに入れて空気中の水分に触れないように保管し、定期的に状態をチェックすることが大切です。

 スニーカーのお手入れ

■まとめ

こだわりを持って作られたスニーカーは、お手入れや保管にもこだわりたいものです。

タナカユニバーサルの「maccheronian」シリーズは、良質な革素材とオーガニックコットンを厳選し、11点ハンドクラフトで作られています。

また、ソール部分は天然ゴムを使用し、ヴァルカナイズド製法で作られているため、繊細な見た目の美しさだけでなく、しなやかで柔軟性のある履き心地を実現しました。

たとえ人と同じものであっても、こだわりを持って使っていると自分だけのオリジナルのスニーカーだと思えてきます。

良質なものを長く使うことは、それだけで人生を豊かにしてくれることでしょう。

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